表面絶縁抵抗(SIR)試験に関する書籍を3冊同時にリリース:9201、9202、9203
表面絶縁抵抗(SIR)試験に関する書籍を3冊同時にリリース
IPC-9201A『表面絶縁抵抗に関するハンドブック』
表面絶縁抵抗(SIR)試験は、生産工程(ソルダマスク、はんだ付用フラックス、コンフォーマルコーティングなど)の特性評価試験のみならず、電子組立品の生産工程の各段階における電気化学反応の試験にも用いられるツールである。このハンドブックでは温度/湿度(TH)試験や温度/湿度/バイアス(THB)試験を含むSIR試験について、その専門用語、理論、試験手順、テストビークルに焦点をあて記述している。また、故障モードやトラブルシューティングに関する考察についても述べている。
IPC-9202A『材料・工程の特性評価/認定試験の方法』
本書は、プリント回路組立品(PCA)の代表的なサンプル上の表面絶縁抵抗(SIR)の変化を記録するものである。この試験は、はんだ付後に外層に残るはんだ由来のフラックスまたはその他の工程残さが原因で不要な電気化学的反応を引き起こし、信頼性に重大な影響を及ぼす可能性について定量化するものである。 この試験では、実際の生産工程において電子回路の代表的なものとなるような基板をテストビークルとして使用する。これは、定量的かつ定性的なデータの両方を得ることができる試験である。 IPC-9202Aに紹介する試験は、提案された製造工程や工程変更を用いた場合に、生産するハードウェア(製品)の最終的な性能が電気化学的リスクに対し許容可能であるということを示すための「工程認定」用として使用することができる。
IPC-9203A『IPC-9202およびIPC-B-52に関するユーザーガイド』
材料の適合性を検証するにあたり、業界では種々のテストビークルが存在し活用されている。IPC-B-52試験基板は実生産で用いられる材料と工程を具体的に表現したものであり、イオンクロマトグラフと表面絶縁抵抗(SIR)の両試験のニーズを満たすテストビークルである。IPC-9203Aに示す規格はIPC-B-52テストビークルに対応し、製造工程の評価や、選択した製造材料セットと工程が清浄度の観点から適合しているという客観的証拠を提供する場合に利用できる。