【スティーブコラム】ウェビナー:ロボットの得意/不得意 (初心者向け)
はんだ付けロボットの得意なこと、苦手なこと
目次
イントロダクション
今回は、はんだ付けロボットが得意なこと、そして不得意なことについて解説します。ロボットを用いたはんだ付けを高品質に維持するためには、その特徴やどういったところに気を付けるべきかを考慮することがとても大事です。是非ロボットを導入する前の判断基準としてご活用ください。
また、苦手とは必ずしも「できない」でなく、高難度のためアイデアや工夫が必要ということです。ジャパンユニックスでは過去50年のはんだ付けの経験から多くの高難度の実績もサポートもしておりますので、是非ご相談ください。
はんだ付けでやってはいけないこと
まず、はんだ付けでやってはいけないことについてです。無理なタクトアップは避けるべきです。過去に、無理な条件で生産を進めた結果、不良が発生し、元の条件に戻さざるを得なかった経験があります。はんだ付けの条件を調整するだけでは限界があり、適切なフラックス塗布やプリヒートが必要です。
また、必要以上にこて先の温度を上げることも避けるべきです。温度を上げると基板への熱伝達は良くなりますが、はんだボールの発生やフラックスの飛散が増え、こて先の消耗も早くなります。適正な温度で作業することが重要です。
さらに、メンテナンスの放置も問題です。こて先や設備の劣化により、不良が発生するリスクが高まります。定期的なメンテナンスを行い、設備の状態を良好に保つことが大切です。
nはんだ付けロボットの苦手・高難度
次に、はんだ付けロボットで難易度が高いと感じることについてです。
まず、位置が不安定の場合は問題です。毎回位置が大きくずれるものに関しては、治具やロボットの機能を利用した位置固定、品質の許容値を変えるなどの検討が必要になる場合がございます。
また、はんだ付けする部品の大きさがバラバラな場合も問題です。異なるパッドサイズに対して適切なこて先やレーザーのスポット径を選ぶ必要があります。不適切なサイズ選定は不良の原因となりますので、製品設計段階からご相談・検証させていただければ、成功に近づくことができます。
最後に、多品種小ロットのはんだ付けも課題です。専用治具が必要で、治具の管理や段取り替えが大変です。多品種小ロットの場合、投資効果のメリットを見出すことが難しいため、初めのうちは導入効果のわかりやすい特定の製品に絞って自動化を推奨します。
はんだ付けロボットの得意なこと
次に、はんだ付けロボットの得意なことについてです。ロボットの最大の魅力は再現性です。決められた位置と時間で作業を行うため、品質の安定性が高いです。弊社のはんだ付けロボットは、はんだ付け条件を設定することで、安定した品質を保つことができます。
また、データの見える化も可能です。ソルダリングマネージャーというソフトを使用し、作業中のデータを可視化することで、作業の改善や品質向上につなげることができます。
さらに、ロボットの位置補正機能を使用することで、こて先の位置ずれを修正し、安定した作業を実現します。基準点を設け、その基準点からのずれを確認して修正することで、はんだ付け不良を防ぎます。
まとめ
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はんだ付けロボットには得意なことと苦手なことがあります。得意なことは活かし、苦手なことは工夫を凝らすことで、効果的な自動化が可能です。自動化を検討中の皆様、ぜひジャパンユニックスにご相談ください。