【YouTubeコラム】はんだ付けロボットに最も大切なこととは?~3つの再現性~
YOUTUBEコラム第9弾!
はんだ付けロボットに最も大切なこととは?~3つの再現性~
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鵜 みなさんこんにちは、はんだ付けライフを応援しています鵜口です。
今日は前回に引き続きSEの山梨さんにお越しいただいています。山梨さんは相当いろんなお客様にはんだ付けロボットを、納品・導入のお手伝いをしてきたと思うんですけど、はんだ付けロボットで大事なところっていうのはどういうところが一番大事になりますか?
山 そうですね、再現性というのが主に重要なところになってくるかなと思います。
3つの再現性
鵜 再現性ですね。過去のJAPANUNIXの動画でも再現性の重要さってのを言ってきたんですけど、やはりここでも出るのが再現性。
山 そうですね。
鵜 実際、具体的にロボットにおいて再現性というと、どういった再現性を大事にしているんですか?
山 主に3つありまして、1つ目が位置の再現性。2つ目が状態の再現性。3つ目が人間の再現性です。
鵜 人の動きの再現?
山 そうですね。
鵜 なるほど、位置、状態、人の動き。この3つの再現性を大事にしているってことですね。
位置の再現
鵜 それでは、はんだ付けロボットにおいて位置の再現というと、どういったところがその役割に当てはまるんですか?
山 こちらの3軸位置補正ユニットというものがありまして、はんだこての位置ですね。
鵜 温める、接触するこて先の位置の再現のために?
山 そうですね。
鵜 他には位置というと?
山 はんだ供給の位置というのが重要になってきます。このロックオン機構の調整ステージですね。はんだ供給の前後と左右っていうのが再現できるようになってます。
鵜 もし仮に再現できなかったら、はんだ付けにどういう影響がでる可能性がありますか?
山 こて先の位置をしっかりと基板に接触していないと熱がしっかり伝わらなかったり、はんだが反れてしまったりとか、はんだがうまく付かなかったり。
鵜 加熱ができていないので、はんだの溶けが悪かったり、十分はんだが広がらなかったりするんですね。はんだ供給位置もズレると同じように?
山 そうですね。はんだが反れてしまったりするというのが起こります。
状態の再現
鵜 なるほど。では、2つ目の状態の再現についてはどういったものでしょうか。
山 こて先の状態を一定に保つということが大事になってきます。こちらのクリーナー類ですね、エアクリーナーだったりブラシクリーナーだったりでこて先をきれいに保つ。
あとこちらのテスターになるんですけれども、こちらでこて先の温度を一定に保つ管理をするのが大事だと思います。
鵜 常にこて先の状態を清潔にしておいて、さらに温度をきっちりと計測器で管理してあげることが大事ということですね。
山 そうですね。古いはんだが例えばついていたとすると、フラックスが失活(不活性化)していますので、ツノの原因になってしまったりとか、失活しているので、はんだがうまく回らなかったりというのが起こり得ますね。
鵜 きれいにすることは大事だということですね。
人の動きの再現
鵜 では3つ目ですね。3つ目の人の動きをしっかり再現する。これってどういう機能ですか?
山 はい、こちらのロボットの機能として、ロボット下降(上昇)機能というものがありまして、例えばピンが曲がっていたりというのを人の手ではんだ付けするのはすぐにできるんですけれども、ロボットですとロボット下降機能を使って寄せてあげる。ピンが倒れていても乗り上げないような動きになります。
鵜 その人の動きも、そこの再現が悪いと同じようにやっぱり熱の伝わり方が変わってくると。
山 そうです。
まとめ
鵜 位置、状態、それから人の動き。この再現に注意してはんだ付けロボットを運用してもらえれば、いいはんだ付けの自動化ができるんじゃないかと思いますので、ぜひやってみてください。今日はお忙しい中色んなはんだ付けロボットの説明していただいてありがとうございました。
山 ありがとうございました。
鵜 皆さん、今後もはんだ付けライフに活きるような動画を上げていきたいと思いますので、次の機会でお会いしましょう。それではまた。
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