【YouTubeコラム】はんだ付けロボットの基本構成と自動化工程
YOUTUBEコラム第8弾!
はんだ付けロボットの基本構成と自動化工程
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鵜 皆さんこんにちは。はんだ付けライフを応援しています鵜口です。今日はSEの山梨さんに来ていただいています。
はんだ付けロボットを手はんだ付けから自動化したいという方は多いと思うんですけれども、実際、このはんだ付けという機能がどういった構成でロボットに付いているか、その辺をSEの山梨さんにご協力いただいて説明していきたいと思います。
それでは山梨さんよろしくお願いします。
山 はい、よろしくお願いします。
はんだ付けヘッド
鵜 それでは、まず手はんだでのはんだ付け作業ですね。こちらははんだごてになりますけれども、まず手はんだは当然こて先で加熱するわけですけれども、こて先で加熱する部分というのは、自動機のはんだ付けロボットだとどこに該当するものになりますか。
山 こちらのはんだ付けヘッドと呼ばれているところで、こて先を温めてあげてはんだ付けを行っています。
鵜 手はんだのこてがロボットに取り付くと、はんだ付けヘッドというところが役割になるということですね。はんだ付けヘッドは自動機ならではの特徴はありますか?
山 そうですね、まずこて先、こちらの角度が固定化できるということとはんだ供給、こちらも角度ごとに固定ができます。
はんだ送り
鵜 続いてはんだの供給。はんだ送り。加熱してはんだ送りというのがセットだと思うんですけど、手のはんだ送りの代わりは、自動機の部分でいうとどこになりますか?
山 はい、こちらですね。はんだ送り装置と呼ばれているもので、はんだをモーターで送って上げて、チューブを介して、そこからニードルと呼ばれている部品ですね。こちらの先端からはんだが供給されるようになっています。
クリーニング
鵜 次はこて先の先端にはんだ付け作業中に付いちゃった余分なはんだ。その辺をクリーニング、このようにきれいにしたりすると思うんですけど、この機能ってロボットにおいてはどちらになりますか?
山 こちらのクリーナーボックスというもので、エアーを吹いて余分なはんだを飛ばしています。
鵜 エアクリーナー?
山 はい。
鵜 以前の動画でも炭化物がついちゃったりしていることがあるという話をしたと思うんですけど、それをきれいにこれで出来るんですか?
山 エアーでは全部きれいには出来なくて、また別のオプションになるんですけれども、ブラシクリーナーというもので炭化物を取り除きます。
鵜 はんだをきれいにするのがエアークリーナーで余分な汚れを取ってあげるというのがブラシクリーナーという棲み分けになるんですね。
山 はい。
ティーチング
鵜 手はんだ付けの場合、人がその位置まで持って行ってあげるじゃないですか。その部分はロボットだとどうなるんですか?
山 こちらは4軸ロボットになっていまして、4軸で動くんですけれども、操作的にはこちらのティーチングペンダントの方で座標の指定をして上げて位置の確からしさを出しています。
座標はXYZ、そして回転軸が入っています。
鵜 最後にはんだ付けというのは、どうしても加熱をする時間だったりとか、はんだを送る量だったりとか、はんだを送るスピードとかもあるんですかね。
そういったいろいろな経験者さんの勘とか、そういう上手い下手っていうのがどうしても出てきちゃうと思うんですけれども、ロボットだとそれはどういう形で教え込ませたりとか、呼び出しているんですか?
山 そうですね。こちらのティーチングペンダントの方ですね、はんだ条件というものが設定されていまして、こちらの中にはんだを送る量だったり、スピードだったり余熱の待機時間だったりというのを条件として設定しています。
鵜 はんだ付けのノウハウをこちらにそのまま入力できる?
山 はい。
鵜 山梨さん今日は色々とはんだ付けロボットについて教えていただいてありがとうございました。
山 ありがとうございました。
鵜 それでは、またお会いしましょう。
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