【YouTubeコラム】はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュース:はんだ材料編
YOUTUBEコラム第17弾!
はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュース:はんだ材料編
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テーマ
谷 皆さんこんにちは。はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュースの時間です。進行を私、谷中が務めさせていただきます。本日のテーマははんだ材料の違いについてです。
皆さんは、材料の違いにより、はんだ付け性が変化することはご存知でしょうか?はんだ材料は、金属組成とフラックス、二つの要素が含まれております。
今回は二つの要素ではんだ付け性がいかに変化するかについて、動画をお見せいたします。どうぞ。
金属組成の違いについて
谷 まずは金属組成の違いの動画をご覧ください。
左が一般的な錫、銀、銅。右が銀無しのはんだです。銀無しのはんだが詰まりました。熱不足のようですね。はんだが詰まってしまったため、右側の銀無しはんだのはんだ送りに少々時間がかかってしまいました。
同じはんだ量同じ時間、同じ温度で温めても、金属の組成によって、はんだ付け性が変化することがおわかりいただけたかと思います。はんだ付け性が変化する一番の理由は、融点の違いです。一般的なはんだは217度に対して、銀無しはんだは227度。溶ける温度が10度違うだけでも、これだけはんだ付けに影響いたします。
フラックスの違いについて
谷 次はフラックスの違いについてです。こちらも2種類のフラックスで比較した動画を見ていきましょう。どうぞ。
こちらの動画では、どちらも同じ金属組成の糸はんだを使用しております。左が標準的なフラックスを使用した、濡れ性の良いはんだ。右がハロゲンフリーのはんだです。右側のはんだがなかなか広がりませんね。ここでようやくはんだが馴染みました。
フラックスの種類によるはんだ付け性の違いがおわかりいただけたかと思います。ハロゲンフリーの場合は、洗浄効果や、表面張力を下げる効果が低く、濡れ広がりにくい傾向にあります。
まとめ
谷 このように、はんだ材料ははんだ付け性を左右する大きな要素となっております。ジャパンユニックスでははんだ材料の比較テストも行っておりますので、お気軽にジャパンユニックスまでご相談ください。
それではまたお会いしましょう。さようなら。