【YouTubeコラム】はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュース:加熱編
YOUTUBEコラム第15弾!
はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュース:加熱編
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谷 皆さんこんにちは。はんだ付けの真実をお伝えするソルダリングニュースの時間です。進行は私、谷中が務めさせていただきます。
皆さんははんだ付けにおいて大切な要素がいくつかあるのはご存知かと思いますが、今回は加熱についてお伝えしていこうと思います。
加熱のし過ぎ
谷 加熱ははんだ付けにおいて何よりも大切な要素です。熱が足りていないとはんだがつかなかったり、はんだが回らなかったりと不具合が発生してしまいます。
では逆に加熱をしすぎてしまうとどうなってしまうのか、その映像を入手いたしましたのでご覧ください。どうぞ。
こちらの映像では、こて先温度450℃と高温設定で加熱をし続けております。加熱によりパターンが剥がれてしまいましたね。このように、通常のはんだ付けと比較し、加熱をしすぎると基板や部品の損傷に繋がってしまいます。
加熱のしすぎも良くないことがおわかりいただけたでしょうか?
熱効率を上げる
谷 続いて、いかに熱を効率よく伝えるかというところに着目していこうと思います。
確かに設定温度を上げることで、加熱力が上がり、熱は伝わりやすくなりますが、先ほどの映像のように部品にダメージを与えてしまったり、こて先の寿命が短くなってしまったりとデメリットもあります。なので、ここからはどのようにすれば、こて先の設定温度を上げずに熱効率を上げることができるかをお伝えしていきます。では、映像をご覧ください。どうぞ。
こちらの映像では、熱伝導効率の違いを比較しております。左側はこて先の予備はんだが少ない状態、右側はこて先の予備はんだが多い状態で加熱しております。多い方はもう馴染んできましたね。左側の方もようやく馴染んで来ました。
ご覧いただいた通り、はんだの供給量がいかに熱効率に影響を与えているかがおわかりいただけたと思います。ではなぜ、熱効率に差が出てしまったのか、それは点接触と面接触というところになります。はんだ量が少ないと部品に加熱する面積が少ない点接触になってしまいます。
逆にはんだ量が十分に確保されていると、加熱する面積が多い面接触になり、熱効率を上げることができます。
まとめ
谷 以上二つの映像から、はんだ付けにとって適切な加熱時間やはんだの供給量の管理がいかに大切かということがおわかりいただけたと思います。
当チャンネルでは、今後もこのようなはんだ付けの真実をお伝えしていきます。それでは次回の動画でお会いしましょう。さようなら