【YouTubeコラム】失敗しない、はんだ付けロボットによる自動化。~運用編~
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あいさつ
鵜 みなさんこんにちは、ジャパンユニックスの鵜口です。
小 ジャパンユニックスの小畑です。よろしくお願いします。
鵜 今日は、営業の小畑さんに来てもらってます。そこでうまいこと運用をこうしたらできますっていうポイントを幾つか教えてもらいたいと思いますので、今日はよろしくお願いします。
小 よろしくお願いします。
はんだ付けロボット、メンテナンスのコツとは?
鵜 それではですね。はんだ付けロボットをうまく運用するためのメンテナンスのコツをちょっと教えていただけますか。
小 まず、メンテナンスにおいて3つの確認をお願いします。1つ目は、こて先の状態を一定に保たれているかの確認。
鵜 こて先の状態。
小 次にはんだ供給位置の確認。
鵜 はんだ供給位置ですね。
小 はい。そしてこて先の温度の確認。
鵜 こて先温度。この3つ。
こて先の状態
鵜 まずこて先状態を良くするための方法っていうのは、どういったことをが必要になってきますか?
小 そうですね。こて先には、フラックスが炭化した炭化物というものが付着することが多々あります。この炭化物っていうのがこて先の左右ですね、ぬれ面付近に付着しまして、それが熱を持っていってしまう。
鵜 熱を伝えるのに熱を持っていかれたら、ちゃんと熱が伝わらないってことですね。
小 また基板側にフラックス残渣として汚れをつけてしまう。
鵜 置いてきちゃうと。
小 非常に厄介なもの。
鵜 どういう感じで綺麗にする方法があるんですか?
小 そうですね、ロボットに自動でブラシだったり、シリコンブラシだったりするんですけども、そのクリーナーというものがありますので、そこにこて先を突っ込んでやりまして、炭化物をこそぎ落としてあげる。
鵜 自動で綺麗にしてくれる。
小 また自動ではなくてですね、作業者の方で手動にはなるんですけども、金ブラシであったりとか、スケールなんかで目視でこそぎ取っていただくような方法も一つあります。
鵜 とにかく綺麗になってる状態がキープできればいいよと、そういうことですね。
鵜 他に何かこて先に対してやった方がいいことは?
小 こて先の寿命で考えますと、はんだ付けが終わった後にこて先にはんだをちょっと垂らしてやることですね。そうすることで、こて先の酸化防止であったりとか、こて先の寿命を延ばすといった効果がありますので、はんだ付けを行わない、待機状態ですね。そういうタイミングでは、こて先にはんだを残してあげて保管してください。
鵜 それは必ずやってほしいですね。
小 そうですね、気づきそうでなかなか忘れてしまうようなことではありますので。
鵜 酸化した状態になるとはんだを弾いてしまいますからね。それは必ず皆さんやっていただくようにしてください。
はんだ供給位置
鵜 それではですね。はんだ供給位置。これについてのメンテナンスを教えていただけますか。
小 はんだ供給位置というのは、はんだ付けにおいて非常に影響するところなんですね。
鵜 はんだを送る位置ではんだの広がり方は違ってきますよね。
小 こて先の先端にはんだを送るニードルという、注射針のような部品。
鵜 先が細いようなもの。
小 はい、そういった部品が当社のロボットには付属しているんですけども、その位置がですね、常に一定の位置にあるようにしていただきたい。
鵜 とにかくはんだ供給の位置が常に同じようなところに毎回必ず来るようにということですね。これ、もしずれてしまったら、やっぱりはんだが反れたりしますよね?
小 そうですね、おっしゃる通りですね。はんだが反れるであったり、逆にはんだ付けにおいてはんだの量が不安定になっていきます。はんだ送りははんだ付けの肝になります。
鵜 はんだ供給位置はかなり大事なメンテナンス項目なりますので、常に同じ位置にあるかというのを日々確認してもらえるとうまくいきやすいよということですね。
こて先温度
鵜 それではこて先温度についてのメンテナンスを教えてもらえますか?
小 当社のはんだ付けロボットに表示される温度というのは、ヒーターの温度の表示になります。
鵜 ヒーター温度の表示。
小 はい。ただ実際こて先の温度と表示されている温度というのは異なる場合があるんですね。
鵜 ヒーターの表示とこて先端の温度が違ってる場合がある。
小 はい。このギャップをオフセットすることによって、しっかりと設定温度と実測温度とを合わせ込んでいただきたい。
鵜 表示温度とこて先先端の温度。実際のこて先先端温度を測って、ここを合わせていただきたいということですね。それをやることによって、やはりエビデンスといいますか。常に同じ温度域ではんだ付けはできると、そういうことになるんですかね。
小 はい。
鵜 わかりました。
まとめ
鵜 では、この3つですね、こて先状態、はんだ供給位置、こて先温度。この3つの確認をやっていただけると、非常に良いはんだ付けができるんじゃないかということです。
小 はい。
鵜 ありがとうございます。
小 今言っていただいたこの3つが基本ではあるんですけれども、やはりですねお客様の実際のワークの熱容量だったりとか、はんだ付け性であったりとか、これはもうケースバイケースになりますので、もっと色々なことが知りたいという方はお気軽に当社のホームページまでお問い合わせいただければと思います。
鵜 そうですね何かありましたら、是非ご相談いただければ色々な実績はございますので、ご対応させていただきます。ぜひお問い合わせください。それでは本日はありがとうございました。
小 ありがとうございました。