【YouTubeコラム】はんだボールが発生する原因とは?はんだ付けロボットよる発生要因と対策を解説
YOUTUBEコラム第10弾!
はんだボールが発生する原因とは?はんだ付けロボットよる発生要因と対策を解説
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鵜 皆さんどうもこんにちは。はんだ付けライフを応援しています、鵜口です。
今日はですね、はんだ不良の中でも、特に問い合わせの多いはんだボールについてお伝えしたいと思います。
はんだボールといってもですね、いろんな方法色々なやり方で出方も違います。今日は全体を加熱する全体加熱の工法ではなくて、ジャパンユニックスが特によくやっている局所加熱。この局所加熱で発生するはんだボール、これについてお話をしたいと思います。
はんだボールの発生する要因っていうのはいくつかあるんですけれども、その中でも特によく話を聞く要因の3つを今日はお伝えしたいと思います。
要因その1、接触する時
鵜 はんだボール発生する要因その1、接触する時。
加熱するものが対象の物に当たった時、離れた時、この時にまず発生するんですね。なぜ発生するかと言いますと、その当たる加熱の加熱源にはんだのボールが付着してしまっていた。それが接触した時にポロッと落ちてしまう。これがまずあります。
それから加熱するものに既に付いているこのはんだですね。このはんだが離れてしまう時とかにぷつんと。
そのようにですね、接触することによって発生する。これがですね、要因の大きな1つとしてはあります。
鵜 これを良くするためにどうしたらいいかと言いますと、もちろん当たる時に余分なものをついていない方がいいものですから、清掃をしっかりとして綺麗な状態のものを管理してあげる。
それから接触する時のこのスピードだったり、経路だったりですね、その辺をちょっと工夫していただいて、急激にドンと当たってしまうとその時に出たりしやすいのですけれども、そこをちょっとスピードを緩めてあげるとか、この辺が対策となります。
要因その2、はんだを供給している時
鵜 それでは続きまして、はんだボール発生要因その2。
はんだを供給している時、そのタイミングで発生します。特にですね、糸はんだの中に入っている活性剤であるフラックスとはんだの供給のスピードが速かったりもしくは遅かったりした時に発生します。
速い場合ですね、急激に温度上昇した時に、そのフラックスがガス化してしまって、ポンっという形で周りに付着する。それから遅い場合、遅過ぎると今度は逆に加熱をしすぎる状態になったりしますので、そうすると溶けたはんだの中に入っているフラックスこれがまたガス化をしてぐつぐつとなった時、ポンっとなってしまう。
このようにはんだを送った時に入っているフラックス、これによって発生したりすることがあります。
鵜 この場合の対策。これはですね。まずははんだを送るスピード、これを適正なスピードにしていただく。ちょうどいいスピードというのがありますので、その辺を見極める。
それからですね、はんだそのものに切り込みを入れたりして、中のガス化をしにくくしてあげる。そういった対策方法もありますので、ぜひ検証してください。
要因その3、基板の中の水分
鵜 最後はんだボール発生する要因その3。
基板の中に含まれてしまっている水分。これが原因になります。湿気なんて言ったりもしますけれども、基板の中に入っている水分が温められることによって外に出ようとする。
その外に出ようとした時にポンっと出てしまうということがあります。
鵜 対策としましては加熱するツール側の問題ではなくなってしまうんですが、基板だったり、部品だったりの状態管理、これをしっかりしてあげることですね。
例えば、季節性のものですね。梅雨だったりする6月なんかは、やっぱ湿気が多かったりするものですから、その時にはどうしても水分が含まれやすかったりすることもありますので、しっかりその湿気を抜いてあげる。
その状態ではんだ付けをしてあげる。そういうものが対策になってきます。
まとめ
鵜 はい、いかがだったでしょうか。今後もはんだ付け不良についてまた解説していきたいと思いますので、今回はよく問い合わせの多いはんだボールについてお伝えさせてもらいました。今後もはんだ付けに関する情報をまたお伝えしていきたいと思います。それではまたお会いしましょう。
ではまた。