はんだボールの発生原因 [スティーブコラム]

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はんだボールの発生原因
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ス みなさんこんにちは。ジャパンユニックス ソルダリングエンジニアのスティーブです。
今回は、みなさんからお問い合わせの多いはんだボールの発生原因についてお話しします。
はんだボールとは、はんだがボール状の塊になって
基板に飛び散ってしまう現象を言います。
はんだボールの主な発生原因は3つ。
一つひとつ見ていきましょう。



こて先
ス 1つめの原因は、「こてが接触する時の衝撃」です。
はんだごてに付着していたはんだボールが、接触の衝撃でポロッと落ちることがあります。
また、離れる時に、加熱されていたはんだが
プツンとはじけて落ちることもあります。
この対策としては、まず、こてを掃除してきれいに保つこと。
また、接触する時のスピードを緩めたり、
接触する角度を検証することで防ぐことができます。




はんだ供給
ス 2つめは、「はんだ送りの速さ」です。
はんだ送りが速すぎると、はんだ内のフラックスが
ガス化してポンっとはじけて、はんだボールが発生します。
逆にはんだ送りが遅すぎても、加熱しすぎてしまい
溶けたはんだ内のフラックスがガス化してはんだボールが発生します。
この対策としては、はんだ送りの
最適なスピードをきちんと設定することが重要です。
また、はんだそのものに切り込みを入れるのもいい方法です。



基板の水分(湿気)
ス 3つめは、「基板の水分」です。
基板の水分が加熱されると、
はじけて外へ放出され、はんだボールが発生します。
この対策としては、
基板部品の状態管理を徹底することが大切です。
特に雨の多い季節は、
湿気を取り除いてから作業するようにしてください。


まとめ
ス 以上、はんだボールの3つの原因でした。
他にも知りたいこと、わからないことがある方は、
どうぞお気軽にジャパンユニックスまでご相談ください。
では、またお会いしましょう!

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