IPCはんだ付コンテスト2023
日本大会、採点結果発表！

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日本大会、採点結果発表！

2023年12月01日

IPCはんだ付コンテスト2023日本大会、採点結果発表！

IPCはんだ付けコンテストとは？

IPCはんだ付けコンテストとは国際標準化団体のIPCが主催するHand Soldering Competitionの日本大会です。

IPC Hand Soldering Champions

プリント基板アセンブリの重要なプロセスの1つは、手によるはんだ付け作業です。手はんだ付けで作業を行う技術者は、プリント基板アセンブリに部品をはんだ付けする際に特殊な技術を持っています。
IPCでは、世界中のさまざまな展示会などの会場において、各国、地域ごとにはんだ付けコンテスト（Hand Soldering Competition）を主催し、世界中のはんだ付け技術者を世界の最前線で光を当てることに支援しています。この大会では、企業を代表して参加頂く手はんだ付けの高度技術者が、指定された時間内でプリント基板にはんだ付けを行い、IPC-A-610とJ-STD-001による品質判定とIPC-7711/21によるリワークの手順と品質の高さを競い合います。
IPCでは、職業として活躍されるプロフェッショナルと学生を対象に競技会を開催し、優勝、準優勝、3位には賞金を授与しています。日本大会では、高性能はんだごてであるJBCのソルダリングステーションが使用されました。

10/25-27 IPCはんだ付けコンテスト2023 in 名古屋

大勢の応募の中から、1次予選を40名が通過し、2次予選を通過した32名にて本選が2023年10月名古屋にて行われました。本選では北は北海道から南は九州まで、大手企業のチームを組んで望まれた精鋭の方々から、小規模ながらも職人技にプライドをもった企業まで、日本屈指のはんだ付けエンジニアが集まり、チップやQFPなどの表面実装部品・挿入部品のはんだ付けによる部品取り外し・部品取り付け・機能テストまでのはんだ付けの総合力を競う最上位レベルの大会となりました。

表彰式についてはこちら！

IPCはんだ付けコンテスト　2023年度日本大会の様子

productronica

IPCはんだ付けコンテスト優勝者はドイツで行われるIPC Hand Soldering Championsの出場資格を獲得します。同イベントはドイツで開かれるかれる展示会、productronicaにて開催されます。productronicaは、1975年以来ミュンヘンで2年ごとに開催されている電子機器製造の見本市です。

採点結果発表！

第1位の結果解説と主な減点ポイント

1位の方は、部品の取外し・部品の取付け・機能テストすべてをクリアしました。
今回のコンテストは制限時間50分の中で、テスト用サンプル基板の難易度も高く、３つの項目すべてをクリアできたのは1～4位の方のみでした。また、1～4位の方のポイント差は僅か9ポイントと非常にハイレベルなコンテストとなりました。

主に指摘された減点ポイント（右図参照）
LEDがパッドに密着していたため「はんだ吸い上がり穴の妨害」として減点、垂直方向のはんだ充填量不足、絶縁被膜の損傷などが主な減点要因でした。是非みなさまの今後のより良いはんだ付け作業と評価のご参考にしてください。

第2位の結果解説と主な減点ポイント

2位の方も1位の方同様に、部品の取外し・部品の取付け・機能テストすべてをクリアしました。スコアの差で惜しくも2位となってしまいました。

主に指摘された減点ポイント（右図参照）
スルーホール部品の内部のはんだ充填不足、つまりリードとホール内壁のぬれ不足、表面実装部品の不ぬれ、ピンホールなどが主な減点要因でした。

第3位の結果解説と主な減点ポイント

3位の方も2位の方同様に僅差で惜しくも3位となってしまいました。

主に指摘された減点ポイント（右図参照）
はんだ吸い上がり穴の妨害、はんだ充填量不足、リードとホール内部のぬれ不足などが主な減点要因でした。

第4位の結果解説と主な減点ポイント

4位の方も全てクリアされましたが、減点ポイントの関係で惜しくも4位となりました。
5位以降の３項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

主に指摘された減点ポイント（右図参照）
3位の方と同様にはんだ吸い上がり穴の妨害、はんだ充填量不足、リードとホール内部のぬれ不足などが主な減点要因でした。

第5~10位の方の主に指摘された減点ポイント

5位以降の３項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

こちらでは、主な指摘ポイントのみ記載していきます。
-部品の取付け方向が逆
-はんだ吸い上がり穴の妨害
-サイドのはみ出し
-リードのはみ出し、剥離
-不ぬれ、FOD
-サイドの最小接合長さ、はんだ不足
-ピンホール、ブローホール
-リードとホール内壁のぬれ不足
などが主な減点ポイントとなりました。

第10位以降の方の主に指摘された減点ポイント

5位以降の３項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

こちらでは、主な指摘ポイントのみ記載していきます。
-取付け不完全、はんだ不完全
-表裏反転
-取外し不完全
-はんだ過多
-サイドのはみ出し、不ぬれ
-リードのはみ出し、剥離
-垂直方向のはんだ充填量不足
-不要なリワーク
-取付け方向逆
-はんだブリッジ
-導体損傷
-はんだ不足
などが主な減点ポイントとなりました。

総合結果

表に順位とスコアと番号、下の画像に今回本選に参加されました32名の方の分のすべての結果を記載しておりますのでご参照ください。
総合スコアは達成率・判定・減点などを総合して決定されますことをご理解ください。
是非みなさまの今後のより良いはんだ付け作業と評価のご参考にしてください。

順位	1位	2位	3位	4位	5位	6位	7位	8位	9位	10位
スコア	684/705	681/705	679/705	675/705	653/705	649/705	642/705	550/705	537/705	515/705
番号	E-4	F-4	G-4	B-4	A-2	C-4	D-1	G-3	G-2	D-4

順位	11位	12位	13位	14位	15位	16位	17位	18位	19位	20位
スコア	489/705	448/705	411/705	363/705	339/705	231/705	214/705	203/705	181/705	176/705
番号	F-3	C-2	A-3	E-3	D-3	A-4	B-3	F-1	C-3	C-1

順位	21位	22位	23位	24位	25位	26位	27位	28位	29位	30位
スコア	172/705	169/705	143/705	133/705	131/705	125/705	123/705	122/705	098/705	066/705
番号	D-2	F-2	H-1	H-3	B-2	H-2	E-2	G-1	H-4	E-1